令和5年11月度 リハ勉強会
11月に行ったリハビリテーション課の勉強会は、「褥瘡患者のための車いすの処方」というテーマで、
原因と対応について資料の読み合わせと意見交換を行いました。
以下簡単に概要です。
資料は主に脊髄損傷者と体幹や骨盤周囲筋が機能的に作用しない高齢障害者を対象に褥瘡好発部位が
(1)坐骨部:41% (2)仙・尾骨部:35% (3)大転子部:9% (4)背部:7%
となっており、今回は(1)坐骨部、(2)仙・尾骨部に対しての対応を学びました。
ここでは簡単に原因をお伝えします。
(2)の仙・尾骨部の褥瘡原因となる前方滑り座り(所謂仙骨座り、ずっこけ)は、訪問現場ではよく見かけます。
原因として身体機能面では、
①ハムストリングス(もも裏の筋肉)の短縮により骨盤が後傾位となっている事。
②車いす走行時に下肢で操作をする際にバックレストに背部を押し付けてしまう事。
車いすの要因としては、
①車いすが利用者様の体格より大きく奥行きが長い事。
②円座(ドーナツ型)を使用している事等が挙げられていました(抜粋)。
読み合わせ途中で、訪問時に見かけることが多くなった、
「アウルリハ3Dレギュラー」に対する情報共有もありました。
日々福祉用具の機能面も向上し新しいクッションが出てきている為、共有出来たことは有意義であったと思います。
12月は引き続き、同資料の残りを読み合わせて行く予定です。
<報告:理学療法士M・T>
2023年11月16日