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令和5年10月度 リハ勉強会

 今月のリハビリ課勉強会では、8月度に引き続き、日野市の介護保険パンフレット「ささえあいの介護保険~わかりやすい利用の手引き~」を利用し、訪問看護ステーション以外の介護保険事業について改めて学びなおしました。

 

 特に今回の内容に関しては、介護老人保健施設や特別養護老人ホーム、有料老人ホームなどの施設に入所して利用するサービスのそれぞれの違いをおさらいしました。

 

 私達訪問看護ステーションの職員は、施設へ訪問させていただく機会は多くはありませんが、そのような利用者様を担当させていただいた場合は、施設職員の方とも連携して業務に当たっています。

 

 上記の内容とは別に、介護保険を利用した住宅改修についても改めて学びなおしました。

 

 介護保険の住宅改修には、手すりの取り付け、段差の解消、引き戸などへの取り替え、洋式便器などへの取り替え、などが利用できます。

 これらの内容に関しては、我々リハ職員、特に理学療法士や作業療法士は業者の方と連携し対応させていただくことがあります。

 

 また、介護保険での住宅改修は基本的には限度額20万円までの利用ですが、初めて住宅改修対象費が支給された住宅改修の着工日の要介護状態区分を基準として、「介護の必要の程度(基本的には要介護度)」の段階が3段階以上上がった場合には、それまでの利用状況に係わらず、再度20万円まで支給可能となります。

 

 細かい内容ではありますが、このような制度を把握しておくことも在宅訪問業務を行う上で必要なことです。

 

 引き続き、関わる人々に『安心』と『希望』を届けるために学びを深めてまいります。

 

 

<報告:理学療法士K・E>

2023年10月19日

令和5年10月度 看護勉強会

 今月はリハビリ課主任のKさんを講師として関節可動域(ROM)と関節可動域訓練(ROMex)について学びを深めました。

 

 手を伸ばし、物を掴む、箸を上手に使いこなし、口に運ぶ。身体を起こす・捻る。ベッドから降りて立ち上がる動作や出勤のためにサクサク歩く動作全て、何気なく行っている事は、筋肉と関節と神経がいい塩梅で丁度よく調節されているのだと感じました。そのなかでも、関節は種類がありますが、全てが同じ動きをするなんて事はなく、関節にはそれぞれ【可動域】が決まっていて個性があるのだなと思うと急にかわいらしく思えてきました。

 

 例えば、蝶番関節は膝・肘関節についていますが、主に伸展・屈曲しか出来ないのです。それ以外はできないため、肩関節の動きを制限される上に、本来とは逆方向に動かされる腕挫十字固(うでひしぎじゅうじがため)が相当痛いという事が理解できます。可動域以外の動きをしようと試みると骨折や関節が外れるリスクが高い事から、骨が弱っている高齢者の方々の動きに注意しケアしなければならないのだなと改めて感じました。

 

 寝たきりになると身体が思うように動かせず、関節も同様に動かしていないと、固まってしまう現象が起こりますが、動かせる範囲や、動かせる可能性が低くなる事なのではないかと思います。全く動かしていなかった車のエンジンを急に掛けようとするとうまく掛からなかったり、バッテリーが上がってしまったりするように人間も同じで、急には動かせないのです。そのため、日常的に身体を動かし、関節可動域訓練(ROMex)を行って適度に慣らすアプローチが大事なのだと学びました。

 

 また、勉強会の中で最も驚いたのが、膝関節の伸展制限が-20°以上になると立位が困難になるという事でした。たったの-20°で?と思ってしまいました。ですが、小さな変化が身体に大きな影響を及ぼしているのは事実で、利用者さんに合った関節可動域の限界を知った上で訓練していく事が拘縮予防や体動制限の予防に繋がると感じました。また、褥瘡予防のため、と膝関節の下に安楽枕を良く入れていた事がありますが、関節屈曲位の保持をしすぎるのも良くないと感じ、褥瘡予防のための安楽枕の選定や継続する期間にも気をつけていきたいです。

 

 冬になるにつれて寒くて身体が縮こまりますので、食欲の秋・運動の秋と称される今の内に自分も利用者さんの身体も動かして、関節可動域を狭めないように関わってまいりたいと思いました。

 

 

<報告:看護師M・A>

 

2023年10月12日