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令和4年8月度 看護・リハ合同勉強会

 今回の勉強会の内容は「多系統萎縮症」についてでした。私は看護師になり27年経ちますが、今まで出会った患者さんの中にこの疾病に罹患していた方がいらっしゃらず、初めて学習する内容でした。また、今回は看護職員とリハビリ職員のオンラインでの合同開催であり、そのような形式も入職して初めてだったため、どんな勉強会になるのか楽しみにしていました。

 

 管理者の司会進行のもと、用意してくださった資料を参照しながら勉強会は進められ、病態・症状・診断方法について知識を深めていきました。理解しづらい事柄や症状について、多系統萎縮症のご利用者を担当しているリハビリ職員が適宜具体的に説明してくださったおかげで、症状の確認方法等がより分かりやすく学ぶことが出来たと感じました。さらにその方法を用いて異常の早期発見にもつながると感じました。

 

 また、この疾患は「突然死」もあることを知りました。実際に当ステーションでは2名のご利用者がこの疾患に罹患しており、そのご利用者に焦点を当てながら、担当看護職員やリハビリ職員の関わりを聞きました。病態や症状だけの対応だけではなく実際の生活上の様々な関わりやケア内容を知ることでより具体的に当該疾病のイメージを持つことが出来ました。残念ながらお一人は今年お亡くなりになられましたが、実際にご利用者だけではなくご家族や多職種との関わりも聞くことが出来たことで私の知識の幅が広がったように思いました。

 

 この勉強会を通じて、知らない疾患について深く学習することが出来たことはもちろんですが、難病を抱えて生きるご利用者は治癒が望めない中精一杯生きており、その中で私達が出来る事で一番重要だと感じたことは、ご利用者様とそのご家族に寄り添い楽しく生活を送れるようにサポートをするということです。

 

 コロナ禍の今、大人数で集まって勉強会やミーティングなどを行うのは当ステーションの物理的環境上、難しい状況です。しかし、身近に多職種がいて気軽に相談しながら仕事を行えることは自身の知識の向上や効果的な連携方法の習得に繋がることを感じました。一人のご利用者様とかかわる際に単に「看護」「リハビリ」で分けるのではなく、職種を超えて総合的に捉えられる職場環境にいることを改めて実感できました。これからも積極的に多職種との話し合いをもちながら私自身も成長し、ご利用者とそのご家族に対して良いケアを実践していきたいと思います。

 

<報告:看護師S・E>

2022年8月18日