令和5年7月度 リハ勉強会
7月のリハビリテーション課勉強会では、褥瘡対策にリハビリ課としてどの様に関わっていくかという課題の下、ブレーデンスケールを用いて統一的に褥瘡の評価をしていく事となり、その評価方法の確認を行いました。
褥瘡対策に積極的に関わる背景として、近年多くの介助や医療処置を必要とする利用者様の訪問が多くなっており、リハビリテーション専門職による訪問においても、褥瘡のリスクが高い方に対してその予防や管理に寄与する事が求められているためです。
以下が概要です。
ブレーデンスケールは、
①知覚の認知 ②湿潤 ③活動性
④可動性 ⑤栄養状態 ⑥摩擦とずれの6項目からなります。
各項目1点(最も悪い)から4点(最も良い)で採点する評価法です。
最低6点から最高23点の範囲で、点数が低くなるほど褥瘡発生のリスクが高まります。
施設や在宅では17点以下になると褥瘡が発生しやすいといわれています。
勉強会では、②湿潤と⑤栄養状態の項目について議論がなされました。
また、ブレーデンスケールには骨突出部や体圧、浮腫に関しての主だった項目がない為、備考欄に追加で記載をしていく事が大事ではないかとの意見もあり、実施していく上でとても有意義でした。
以前の訪問では、中々利用者様の活動量や離床時間を測れない部分がありましたが、座圧測定やブレーデンスケールにてリスクを数値化し、利用者様がより快適に在宅での生活が送れるような支援に繋げていければと考えています。
<報告:理学療法士M・T>
令和5年7月度 看護勉強会
今月の看護師勉強会は「心不全治療のスタンダード、こんな人が在宅にいたらどんな段階か?」と「即対応が必要な事例」という事例を用いての勉強会を行いました。
心不全の治療についてやご利用者様からの緊急連絡があった際、どこを観察してどう考えるか、どう行動するかなどを学びました。
私は訪問看護師になって1年半になります。病院勤務とは違う事がいろいろとありますが、中でも一番の違いは緊急コールだと感じました。
病院では医師が近くにいるためすぐに報告し診てもらえますが、在宅では「苦しい」「熱が出ました」「転んでしまいました」などいろいろな緊急連絡が入り、まずは私達がご様子を観に伺います。その時、どこを観てどう判断するか、どう対応するかが大切になってきます。
今まで訪問したことがない利用者様のお宅から連絡が入り、その時に初めて行くこともしばしばあります。
基本的な疾患の勉強はもちろんですが、普段からの情報共有や分かりやすい記録を残すことも大切だと感じました。
今後もご利用者様が安心して過ごせるよう訪問を行ってきたいと思います。
<報告:看護師T・E>