令和4年2月度 看護勉強会
2月の看護師の勉強会も引き続き「判断力トレーニング」です。
今回のテーマは『多職種とともに導く最善策 その2 倫理的葛藤に向き合い【大切にすべきこと】を見極める』です。
雑誌からの事例では、在宅死を望むご利用者様とその家族についてでした。
在宅で最期を迎えたいと言葉にする利用者様。症状や病状がどんどん悪化していき、傍らで見守る事が不安なご家族様。そのどちらの気持ちも、とても共感できるものでした。
私ならどうやって判断して、どうやって声をかけようか?
とにかく考えました。
倫理的葛藤とあるように、それには教科書に載っているような明確な答えはないのではないか?と思います。
ただ、ご利用者様の望みとご家族様の望みが良い方向にかみ合っていくことが大切なのではないかなと思います。
実際の訪問の現場でも、このような場面に遭遇することはあります。
そんな時は、ぜひあなたの声であなたの考えに触れさせてほしいと願うばかりです。
何かの力になりたい・なれるように頑張りたいと思っています。
今回も、「最期に望む生き方はその人の価値観に基づく考えであり、人それぞれです」と雑誌では締めくくられていました。
ご利用者様の、人生最期まで生きる力と生き方に毎日触れ合える訪問となるように一生懸命頑張りたいと思うのでした。
<報告:看護師S・M>
令和4年1月度 看護勉強会
今回の看護師の勉強会のテーマは
『訪問看護の基本について』という内容でオンライン座談会のような形で実施しました。
普段実際に訪問看護の現場に出ている当社の看護師の生の声・考えをみんなでシェアしていきたいという思いで司会を担当しました。
訪問中は、医療者は自分一人です。
医療的に必要なニーズは何か?次の訪問までに問題はないか?
問題があるなら、どのようにサポートするのか?
会話や観察を通じて判断していかなければならないことも多々あります。
ただ、訪問中医療者は一人でも、孤独ではないんだということは忘れないようにしたいと思いました。
『次につなげる関わりを持つ』
ご利用者をサポートしてくれる身近な方の存在
訪問医や病院の主治医の存在
ケアマネジャーやデイサービスのスタッフ、そして訪問介護スタッフなど
私たち在宅に関わる医療・介護スタッフは1日24時間の内、関わることが出来るのはほんのわずかな時間です。
ご利用者を囲むチームの方々へバトンを渡すように必要な情報を伝え、時にサポートを依頼することで、ご利用者とそのご家族の安心感が確かなものとなり、自宅での療養生活を継続することができます。
そして何より、コロナ禍でなかなか会う事ができないですが、同じ思いで共に頑張る看護師の仲間がいることを実感できたようなオンライン座談会となりました。
<報告:看護師S・M>
令和4年1月度 リハ勉強会
今月の勉強会は当社の管理者(看護師)さんがリハビリ職員向けに内容をアレンジして感染対策についてオンラインで講義して下さいました。
今感染対策といったら新型コロナウイルスの対策…が一番頭に浮かびますが、感染症は新型コロナだけでなく様々なものがあり、それぞれの特徴に合わせた合理的で正しい感染対策が必要だということを再確認しました。
本日の講義内容で印象に残った内容のごく一部を紹介すると、例えば次のようなものです。
①アルコール消毒が有効なウイルスとそうでないウイルスがあること(特に急性胃腸炎を引き起こすノロウイルスはアルコール消毒に対する抵抗性が強い)
②在宅におけるゾーニングの考え方(在宅の現場では難しい環境もありますが、「汚染」「準汚染」「清潔」という区域を意識して個人防護具の着脱や訓練・ケアを実施することが大切であること)
上記以外にも内容は様々多岐にわたっていましたので、再度復習してしっかり実施していきたいと思います。
人間は忘れる生き物ですから、定期的に学習し直すことが必要ですね。
冬場はアルコールや手洗いで手が荒れてしまいがちですが、手荒れのケアを行いながら、感染対策を万全にしていきたいと思います。
<報告:理学療法士O>
令和3年12月度 看護勉強会
12月の勉強会は前回に引き続き「判断力トレーニング」で、他職種とともに導く最善策をテーマに事例について考えを出し合いました。
目の前で起こっている状況の改善策だけでなく、今後を予測し広い視点でみることを学びました。意見を出し合うことで、視野がまた一段と広くなった気がします。他職種連携が円滑に出来るような方法の引き出しを持ち、アセスメントできるように何を協力して頂きたいのか明確にわかりやすくすることが必要だと思いました。
これからも他職種連携において、それぞれが問題解決に向けて、また利用者様の目標に向けて、協力できるような体制を整えていきたいと思います。
<報告:看護師T>
令和3年12月度 リハ勉強会
今月の勉強会は認知症についての勉強会に出席したPTさんが伝達講習をして下さいました。
認知症と一括になってしまいがちですが、原因によって特徴が違ったり様々だということが改めて分かりました。特徴が違えば対応も違ってくるため、やはり一人一人に合った対応が必要なんだなと感じました。また認知症の前段階(MIC:軽度認知障害)もあり、早期発見出来れば対応が出来るということも改めて知りました。
何事も早期発見は大事なんだと再認識した勉強会でした。
物忘れなどが出てきたかなと思ったら、計算などの脳トレをしてみるのもいいかもしれない!と思いました。また思い切って専門の病院を受診してみるのも良いかと思います。
<報告:理学療法士O>
令和3年11月度 看護勉強会
「第3回 判断力トレーニング」
11月も、引き続き雑誌からの抜粋にて看護師の判断力を磨くトレーニングをオンラインで行いました。
私ならどう判断する?あなたならどう判断する?と意見を出し合いました。
顔を合わせて看護師みんなで話し合う機会は少なくなっていますが、こうやってみんなの声や考えを聞けるのは良い時間となりました。
これからも看護師みんなで、知恵を出し合って日々の訪問看護に活かし、ご利用者様やご家族様の力になりたいと思います。
<報告:看護師S・M>
令和3年11月度 リハ勉強会
今月の勉強会は9月に行った「呼吸のアセスメント」の続きを行いました。
今回は主に副雑音についてです。
一言で副雑音といっても種類が色々あります。
音は大分違いがあるため聞き分けるのは比較的容易ですが、リハビリでは聴診をさせて頂く機会はあまり多くない為、実際に聴診をするのに躊躇してしまうことがあります。
その為、看護師さんが一緒に訪問している場合は割とお任せしてしまうことが多いです。
ですが、在宅では病院と違い、常に先生や看護師さんが気付ける環境では無いため、定期的に訪問している私達がいつもと違う様子を見つける事が大事なのだと感じます。
聴診が出来て診療日までの対処法やアドバイス等をお伝えできるように、また先生にどういつもと違うのかをきちんと報告出来るように、リハビリだからなど関係なく行っていけるようになれるといいなと思いました。
<報告:理学療法士O>
令和3年10月度 看護・リハ合同勉強会
今月は看護・リハビリ合同で勉強会を行いました。
内容は「言語聴覚士(ST)の紹介と摂食・嚥下について」です。当事業所職員のST(Mさん)が行ってくださいました。
すぐにSTさんに評価してもらうという事が訪問だと中々難しいので、摂食・嚥下の評価が必要かどうか、訪問している職員が判断しなければいけない場合があります。その為にも正常か異常があるかを少しでも読み取れるようになる必要があると感じました。
正常嚥下についてや水分と固形では違いがあることなど、今回勉強会を開いて頂いて1人では勉強しきれない部分を知ることが出来ました。
まだまだ難しい部分もありますが、少しずつ自分の中に落とし込んでいければと思います。
皆様もむせることが増えた、飲み込みにくいなどありましたら訪問している職員にご相談頂ければと思います。
<報告:理学療法士O>
令和3年7月・8月・9月度 看護勉強会
7月勉強会「症例検討〜行動範囲が広がらず、在宅にこもっている症例」
8月勉強会「判断力トレーニング」
9月勉強会「症例検討〜徐脈でペースメーカー適用だが家族の希望で受けず、ADL・全身状態低下のある利用者様と家族への援助」
症例検討では、問題解決に向けて様々な意見交換をすることが出来ました。いろんな視点での意見を聞くことができ、今後のより良い看護につながる有意義な勉強会となりました。
判断力トレーニングでは事例を用いて訪問看護師の思考サイクルを学びました。実践に取り入れられるような考え方を深めることが出来ました。
<報告:看護師T・M>
令和3年8月度 リハ勉強会
今回は発達障害のあるご利用者様のケーススタディ(症例検討)を行わせていただきました。発達障害に関して私自身の経験が少なく、アプローチ方法や関わり方で行き詰まりを感じていたためです。
身体に麻痺があり麻痺側に荷重をかれられない、動作能力向上するには荷重がかけられるようになるといいが、運動が苦手で反復練習は拒否が出てしまう…集中してもらうにはどうしたらいいのか、今考えている方法以外に何かやり方があるのか…色々考え調べましたが、なかなか難しく悩みました。
皆様にお聞きし、どうやったらリハビリに興味を持っていただけるか、集中して取り組んでいただけるかなど様々な方法のアドバイスを頂きました。
自分には無かった視点や他の事に気を取られ見逃していた部分など、沢山の発見がありました。
色んなやり方を試しながらその人に合ったリハビリ方法を探していけたらと思います。
ご利用者様が少しでも過ごしやすい生活を送ることができるように、頑張っていきたいと思います。
<報告:理学療法士O>
第4回目の緊急事態宣言:当社の現在の対応状況
ある程度予測はしておりましたが、やはり恐れていた状況になってしまいました。
デルタ株への急速な置き換わりと若年層への蔓延が懸念されている状況ですが、過去3度の緊急事態宣言時と比較しても世間一般の緊張感はかなり低下している印象です。
これからオリンピック・パラリンピックが開催される予定ですが、感染状況の急速な悪化や重症者数の爆発的な増加につながらないかと心配でなりません。
さて、当社では基本的感染予防対策に加え、職員同士の物理的接触を減らす取り組みとして1月から本格的に実施している直行直帰体制も変わらずに継続しています。
また、今春からはオンラインでのミーティング、勉強会、各種委員会活動を本格的に再開または開始しました。
コロナ前は全職員対象の全体ミーティングおよび全体勉強会を実施していましたが、当社のオンラインシステムでは大人数でのスムーズな実施が困難なため、職種別のミーティング・勉強会を各々月1回、各種委員会活動(①感染対策委員会、②虐待防止検討委員会、③災害・安全対策委員会、④広報委員会、⑤教育・研修委員会)を月1回開催しております。
今後は各活動内容、特に職種別の勉強会の内容を中心に定期的にこちらで報告していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
<代表:岩栄健一>
令和3年6月度 看護勉強会
コロナ禍の為対面ではできないので、スタッフみんな一人ずつ車や一人になれる場所でテレビ電話を用いて話し合います。
今は直行直帰(訪問時間までと訪問時間後は自宅で記録参照など家でできる仕事をやる)なので、なかなか顔も見れないでいるスタッフともこの場で対面できます!
今回は「判断力」をテーマに事例を通して話し合いました。
訪看は一人で行くので色々な場面で「判断」が必要となる場面があり不安もあります。勉強会を通し、他のスタッフからの意見で「なるほど〜」「見落としてた〜」等新しい視点を学び共有出来たので訪問に生かしていきたいと思いました。
(報告:看護師S.K)
令和3年5月・6月度 リハ勉強会
2ヶ月に渡り担当利用者様のケーススタディー(症例検討)を行いました。
今回の利用者様は、希少がんを罹患されています。また合併症としてリンパ浮腫があり、中々改善や軽減に至らず悩んでいられる方でした。
訪問でのリハビリテーションは、原則マンツーマンです。臨床で困ったり悩んだりしても、中々相談やアドバイスが得にくい背景があります。
しかし、今回は2回に渡り質疑応答していく中で、1人では気づき得ない事。例えば、生活面で改善すべき事や物理療法等のアドバイスを頂き、アプローチ内容を多角的に捉えることが出来たいい機会でした。
リンパ浮腫は1度発症すると改善が困難と言われています。確かに難しい部分を感じますが、少しでも利用者様のご要望に応えられるよう、日々自己研鑽に励んでいきたいと思います。
<報告:理学療法士M>
第2回目の緊急事態宣言を受けての当社の対応
新年を迎えましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
新年早々から、新型コロナウイルス感染症の感染拡大は更に予断を許さない状況となっています。
また、英国や南アフリカ由来の変異種の国内流入のニュースも気がかりです。
このような状況下、1月8日に東京都では緊急事態宣言が発令され、当社でも勤務体制の見直しを行いました。
基本的な感染予防対策(三密を避ける、消毒の徹底、出勤前の健康チェック等)はもちろん、ずっと継続しておりましたが、訪問業務において感染予防に有効と思われる直行直帰勤務は変則的な実施に留まっていました。
いつか来るであろう第三波の到来を見据え、試行的に様々な形(リハ職員のみ、1日おき、1週間ごとに実施など)で直行直帰勤務を実施していましたが、今回の感染急拡大を受けて、週20時間未満勤務の職員、事務職員および管理職を除いて全職員を1月12日(火)より直行直帰勤務体制(毎日実施)に移行することとしました。
必要最低限度の範囲で事務所に寄ることはありますが、従来の事業所勤務時と比較して、格段に職員同士の接触は減ります(感覚的には90%前後減少)。
但し、直行直帰勤務は実際に行う職員にとって、メリットもありますが、やはり業務用車両内で間接業務をして過ごす時間が多くなるため身体への負担は増します。また、管理職や事務職員にとっても、職員の持ち出し書類の用意や連絡調整等のフォロー業務が増し、負担となってしまいます。
他にも様々な問題(コミュニケーション頻度・量の減少等)はありますが、こうした負担や問題をいかに減らし、スムーズな業務遂行と良質なサービス提供の継続につなげていくかというのが差し迫った課題です。
デジタル化やオンライン化への移行、柔軟な勤務体制の構築といったことを更に真剣に検討し、実現していく決意です。
職員の生命・安全・生活を守ることが、ご利用者に安心してサービスを受けていただく大前提であるということを肝に銘じ、今年も様々な経営課題に取り組んで参ります。
また、進展等がありましたらご報告させていただきます。
本年もどうそよろしくお願い申し上げます。
<代表:岩栄健一>
緊急事態宣言解除にあたって
4月7日から発令されていた緊急事態宣言が昨日、解除となりました。
ほっと胸を撫で下ろす一方で、完全に感染が収束した訳ではないという緊張感と不安感は拭いきれていません。
従って、3月4日にこの「活動報告」内でお知らせした感染予防対策は継続実施していく方針です。
但し、一部内容に変更がありますので、以下にお知らせいたします。
1.業務用スマートフォンおよびビジネス版LINE「LINE WORKS(有料版)」の導入
業務用携帯電話を、4月から全てガラケーからスマホに切り替えました。
同時にビジネスチャットツールの「LINE WORKS」を導入し、運用中です。
朝礼、業務連絡および簡単なミーティングは全てこの「LINE WORKS」上で行うことで、極力対面での接触を避けるようにしています。
馴染みのある画面ですが、やはり普通の「LINE」とは仕様が違うため、慣れるのにある程度時間がかかりました。
ただ、1ヶ月ほど経過すると、非常勤職員も含めてほぼ全員が基本的な機能は使いこなせるようになってきました。
全体的には非常に便利に快適に使いこなせていますが、一部の職員にとっては不便だったり混乱する部分もあるようで、なかなか難しいですね。
様々なビジネスチャットツールが出ていますが、恐らく完璧なツールというものはないのでしょうね。
但し、「LINE」に比べて、セキュリティー機能はかなり高いため、そこは安心材料です。
感染予防を第一目的に導入しましたが、結果的にタイムリーでスムーズな連絡体制に移行しつつあります。自然災害等での緊急連絡ツールとしても有用ではないかと考えています。まだ使えていない機能も色々あるため、試行錯誤しながら、職員にとって、よりスマートで使い勝手の良い運用を目指していきたいと考えています。
2.事務所内レイアウトの変更
5月に事務所内のレイアウト変更を行いました。
対面式だった事務机を全て非対面式(壁や窓に向かって)のものに買い替えました。
この変更によって、感染予防効果はさらに高まったと思います。
また、動線や室内空間もすっきりしたため、気持ちよく安心して事務作業ができる環境がある程度は整えられたと自負しております。
<代表:岩栄健一>