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令和2年1月度 全体勉強会(症例検討)

 本日は今年に入って初めての全体勉強会でした。当事業所では常勤職員(看護職員・リハビリ職員)が持ち回りで月に1回、症例提示をし、症例検討会を行っています。

 

 訪問業務は基本的には担当者一人でご利用者宅へお伺いし、サービスを提供します。もちろん、同職種や他職種による同行訪問をしたり、複数担当者での情報共有を密にし、適宜意見交換をしていますが、アプローチの仕方やアイディアが煮詰まることもしばしばあります。

 

 そういった状況を少しでも解消し、ご利用者・ご家族へのより良いサービス提供につなげることを主な目的として症例検討を行っているのです。この症例検討会には専門職(看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)だけでなく、事務職員にも参加してもらっています。

 

 事務職員は直接ご利用者宅を訪問することは基本的にありませんが、電話対応や郵便等でのやり取りでご利用者やご家族、各関係機関と日常的に関わりがあります。ご利用者やご家族が抱えている問題やその背景をこうした勉強会で知り、理解することが、心に寄り添った対応につながると考えて、当事業所ではこうした取り組みを継続しています。

 

 さて、本日は末期がんのご利用者に対するリハビリテーションがテーマでした。症例提示の担当は女性理学療法士のOさんです。Oさんから症例の経過や疑問・悩みの報告があった後、出席者から積極的な質問・意見が出ました。リハビリ職からは運動療法を進める上でのリスク管理や運動負荷量の助言など、看護師からは服薬内容から類推される状態・リスク・予後、訪問時の本人・家族との確執や葛藤の状況、他職種や関係機関との連携の重要性、家族を巻き込んだ支援の進め方など多岐に渡る意見が出ました。

 

 そして、特に緩和期におけるリハビリテーションやケアにおいて重要になってくるのは本人・家族に対する精神的・心理的サポートになってくるのではないか、そこで看護職に限らず、リハビリ専門職がどのような形でアプローチできるかが問われているといった認識を皆で共有することができました。

 

 

 

2020年1月30日